ざっくり言うと
  • 戦後、安倍晋三ほど国民を分断した政治家はいなかった。
  • 本来首相は国民をまとめ上げるものなのに、安倍晋三は国民を敵と味方に二分し、自ら積極的に国民分断を煽った。
  • 「支持者だけを見て、反対派を敵扱いする」という思想は安倍が首相を辞めた後も自民党に引き継がれた。
  • 国民分断という、安倍晋三が日本に残した負の遺産は、今後何十年と日本を蝕み続けるだろう。安倍晋三ほど戦後日本に害をなした政治家はいない。

↑国民も国会も党内も「敵」と「味方」に二分する。安倍晋三によって、日本社会はかつてないほど分断された。国民同士がいがみ合うようになった安倍晋三が残した負の遺産は、今後何十年と日本を蝕むだろう。



前回、安倍晋三が異常なまでの嘘つきであり、この国の政治にどれだけの悪影響を与えたかを紹介しました。



今回は第2弾「国民分断編」です。

国民を「敵」と「味方」に分けてしまった安倍政権


これは2020年に安倍晋三が首相を辞任したに、安倍晋三の熱烈な支持者である百田尚樹が行ったツイートです。この短い文章に、安倍晋三という政治家の問題点が端的に表現されています。
>>最新のリトマス試験紙を教えます。
>>安倍総理辞任を悲しんでいるツイートをしている人は、日本のことを真剣に考えている人。

>>喜んでいるツイートをしている人は、特アの洗脳を受けた売国奴かデュープス。

百田尚樹は国民を「敵」「味方」の2つに分断しています。


安倍支持者は味方であり、愛国者。反安部は敵であり、売国奴扱いです。


百田が自ら恥ずかしげもなく「リトマス試験紙」と言っているように、その人がどんな人物あるか、他の要素は一切考慮することなく、ただ「安倍を支持する」か「支持しない」かの一点のみでで、その人を「敵」か「味方」かに分け、売国奴扱いまでしています。


(それにしても、「リトマス試験紙」とまで言ってよく恥ずかしくないな、この男。「オレは脳みそ放棄してるぞ」って自分で宣言してるようなもんじゃないか)


このように国民同士で「敵」「味方」に分かれて対立するなど、安倍政権以前にはありませんでした。この国民分断は、安倍晋三という男が日本に残した最大の害悪の1つです。

支持者の声だけ聴き、反対者は敵扱いして国民を分断


安倍政権は、百田尚樹のように「戦後最高の総理大臣」と大絶賛する人がいる一方、東京大学の高橋哲哉教授のように「戦後最低最悪の政権」と非難する声もありました。安倍政権以前に、ここまで評価が割れた政権があったでしょうか。


なぜここまで評価が割れるのか。それは安倍晋三が「全体の奉仕者」ではなく「支持者の奉仕者」でしかなかったからです。


支持者だけ見る政治をすれば、支持者からすれば自分たちの考えが実行されるわけですから「最高の首相だ」と絶賛します。逆に反対派は意見が無視され「最悪の首相だ」となるわけです。こうやって国民が分断されてしまいました。


本来、日本国憲法第15条にあるように、国会議員を含めた全ての公務員は、一部の奉仕者ではなく全体の奉仕者です。彼らは自分に投票してくれた支持者の代表ではなく、自分に投票しなかった全ての国民の代表なのです。支持者ではない人たちの声も聴き、国民をまとめ上げるのが民主主義国家の良い政治家です。


ところが、安倍晋三は国民全体ではなく自分の支持者のためだけに政治をし、それ以外を敵とみなしました。国家の総理大臣自ら、国民を「敵」と「味方」に二分したのです。


それが端的に表れたのが、あの有名な「こんな人たちに負けるわけにはいかない」発言です。

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自分を批判する人たちを指をさして「こんな人たち」扱い。こんなことをした首相は他に訊いたことがありません。国民をまとめる気などゼロです。山本太郎は「おまえ、議員なんか辞めろ」というヤジに対し「ありがとうございます。そんなあなたのことも守りたい」と答えたそうですが、安倍は真逆で国民を「敵」「味方」に分けてしまいました。


政治家、特に総理大臣は自分の支持者だけでなく、自分を支持しない人たちも守らなければなりません。「こんな人たち」も、自分が守らなければならない国民です。しかし、安倍晋三にはそんな意識はまるでありませんでした。民主主義国家の宰相とは信じがたい、とんでもない発言でした。


五輪の際には、コロナで五輪開催に反対する人たちを「反日」扱いして敵視しました。一部国民やメディアを「反日」扱いする首相など前代未聞です。



前政権は「悪夢の民主党政権」と言い続けて攻撃。前の政権を罵倒して自分をアピールするのも、民主主義国家の政治家としてはかなり異常な行動です。こうして国民を「敵」「味方」にどんどん分離しました。



自分に批判的なメディアを敵視し攻撃する。先ほど言った通り、特定のメディアを「反日」扱いまでしています。



その一方で自分に肯定的なメディアについては「自分の考えは読売新聞で答えたから読売新聞を熟読してほしい」と答えています。



憲法に関しても、5月3日の憲法記念日を「ゴミの日」と呼んだ西村幸祐に「いいね」をする。どんなに憲法改正を訴えていた首相だって、憲法記念日を「ゴミの日」扱いするような人は一人だっていませんでした。



選択的夫婦別姓については「夫婦別姓は家族の解体を目指す共産主義のドグマ」だと攻撃。夫婦同姓義務を法的に定めている国自体世界で日本だけなんですが、日本以外全世界共産主義なんでしょうか? 欧米はほとんどの国が選択的夫婦別姓で、ベルギーとかカナダのケベック州とかは強制的夫婦別姓なんですが、ベルギーやカナダって共産主義国でしたっけ? 



自分への批判には耳を貸さず、なんと恥ずかしげもなく批判については「なるべく受け流していく」と自ら発言しています。



こうした行動の結果、圧倒的支持派と圧倒的反対派に国民は分断され、国民同士で敵味方に分かれていがみ合い、百田尚樹のように安倍不支持だと「売国奴」だと呼ぶような人間が幅を利かせました。


安倍晋三は一国の総理大臣にもかかわらず、国民をまとめるどころか、自ら国民分断を推し進めました。内閣を支持するかしないかで「敵」「味方」に国民が分断されたことなど、安倍政権以前には聞いたことがありません。ましてや内閣不支持の国民を「反日」や「売国奴」扱いするなど考えられないことでした。


安倍晋三はこれによって、日本国民をかつてないほど分断しました。首相にもかかわらず、国民をまとめようという気持ちはサラサラ持ち合わせておらず、とにかく自分本位の政治をひたすら続けました。民主主義国家の政治家としては完全失格です。
 

党内さえ「敵」「味方」に分けた安倍晋三


安倍晋三が「敵」「味方」に分けたのは国民だけでなく自民党内も同じです。2016年、東京都知事選に小池百合子が立候補し安倍晋三と対立した際、自民党は党員に対し

「党公認、推薦候補者以外の者を応援してはならない」

各級議員(親族等含む)が非推薦の候補を応援した場合は(略)除名等の処分の対象となります

と通達しています。(参照:毎日新聞2016年7月12日


党員はおろか、その親族の政治的自由までも拘束する安倍自民党のやり方は、小泉純一郎をして「自由も民主もない」と言わしめました。

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(毎日新聞2016年7月25日)


2019年の自民党総裁選でも石破茂を攻撃。石井農水相(当時)が安倍陣営から「石破茂を応援するなら辞表を書け」と圧力を受けたことを証言しています。


総裁選後も、石破茂へのいじめともいえる行為は続き、憲法審査会において、安倍晋三の憲法改正案を批判していた石破茂に発言さえさせないということもありました。



こうして自分の味方を重用し、批判には耳を傾けない「お友達内閣」が組織されていきました。



このように「敵」「味方」に分け、敵は攻撃し、味方には恩賞を与えるというやり方は功を奏し、自民党はまるで金日成を崇拝する北朝鮮のように、安倍個人崇拝が行われるようになってしまいました。



 


支持者優遇を続けた安倍政権


「桜を見る会」に自分の支持者を大量に招待してパーティーをするというのも、安倍晋三のお仲間優遇の姿勢がよく表れています。本来政治家は全ての国民に対して平等でなければならず、自分の支持者を厚遇するということがあってはならないのですが、安倍晋三は支持者厚遇を恥とも思わない男でした。


そして、元安倍秘書の前田晋太郎は「何が悪い」と言い、デマジャーナリストの小川榮太郎は「与党支持者優遇は当然」とまで言い出しました。




こんなバカなことを恥ずかしげもなく言える奴がのさばったのも、安倍政権以前には聞いたことが愛りません。安倍政権によって、政治家が支持者だけを見ることが間違ったことだという認識さえ脅かされ、日本の民主主義はさらに危機に追いやられつつあります。
 

安倍晋三のせいで日本全体が学級崩壊状態に陥った


安倍晋三のやったことは、学級崩壊が起きる教室に例えるとイメージしやすいでしょう。


通常、クラスの担任の先生は、クラスメイトの融和を図るものです。特定の子を優遇したり、自分の意見を押し通そうとしたりはしないものです。
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しかし、先生がクラスの何人かを贔屓したらどうなるでしょうか。


学芸会の内容を決める時、自分のお気に入りの子供たちの意見をよく聞く一方、そうでない子たちの意見は聞かない。お気に入りの子供たちにいい役を与え、そうでない子供たちには端役や雑用をやらせる。その扱いに不満が出たら、その子たちを指差して、「こんな子たちに学芸会を任せるわけにはいかない!」などと言う。


贔屓されている子と、その贔屓されている子の友達は、いい役を与えられて楽しくて、その先生を熱烈に支持するかもしれません。しかしその一方、意見を無視され「こんな子」扱いされた子どもは、先生を敵視するようになります。


そして、先生を熱烈支持する子どもたちと、先生を敵視する子どもたちの間で分断が起き、クラス内での協力がなくなります。先生を支持する子だけが学芸会を行い、先生を嫌う子たちは学芸会をボイコットすることでしょう。


そして、先生を好きな子たちは、先生を嫌う子たちを、「クラスのことを考えない身勝手な奴ら」とみなし、先生を嫌う子たちは先生を支持する子たちを「自分たちがいい役をもらえればそれでいい、身勝手な奴ら」とみなすようになるのです。これで学級が崩壊します。


これが安倍政権によって日本全体で起きたのです。


安倍政権により、日本全体で学級崩壊のような分断が起きてしまったことが、安倍政権7年8カ月の最大の罪の一つです。

安倍国葬も、自民党が「支持者だけを見る」という安倍方針を継承した現れ


今回、安倍晋三の国葬が決定したのも、今の自民党が自分たちの支持者だけを見る政党になってしまっていることの証左でしょう。


安倍晋三は国民を「敵」と「味方」に分断し、圧倒的支持者がいる一方、圧倒的不支持も集めた男でした。この男を、特に法的根拠もなく国葬にするというのは、今の岸田政権も国民をまとめ上げる意思などなく、自民党支持者、安倍支持者にアピールできればそれでいいのでしょう。例え反対派の国民からどれだけ非難されようが、自民党支持者だけをガッチリつなぎとめておけば選挙に勝てますから。


安倍晋三が一部から熱狂的な支持を受けた事実は、安倍晋三がその一部の人たちだけの政治をして、そうでない人たちを敵視して国民を分断した結果です。民主主義国家の政治家のやることではありません。


国民をまとめ上げるべき政治家が国民を分断する。


国民が敵と味方に分かれてし合う。


テレビのコメンテーターまで「安倍派」「反安部」に二分。


新聞もそれまでは「なんとなくリベラル」「なんとなく保守」だったのが、はっきりと「安倍派」「反安部」に二分。


日本のあちこちで国民が分断されました。


安倍晋三が残したこの負の遺産は、今後何十年と日本を蝕んでいくことでしょう。死してもなお日本を蝕み続ける、本当に最悪の政治家でした。



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